満月の夜に犯罪が増えるって本当?
みなさん、満月の夜に犯罪が増えるという説をご存知でしょうか?
ドラマやアニメなどで使われる満月のミステリアスさと犯罪は格好のネタだと思います。ある人間が狼に変身するのはあるあるですよね
実際に普段よりも犯罪の数が増えたり、病院では入院患者が増えたり、子供の落ち着きがなくなったりすると言われており、このような話は最近だけでなく大昔から伝えられています。
しかし、本当に満月が人間の行動に関係しているのでしょうか?
今回は研究や事例をもとに紹介して行きます。
満月と犯罪の関係性
満月や新月などの「月齢」と「犯罪発生率」との関係を調べた研究はこれまでもたくさん出されてきました。特に強い相関を示したとして有名なのが、1984年12月、『BRITISH MEDCAL JOURNAL』に掲載された「Full moon and crime」という論文です。
その研究では1978~1982年の5年間にわたり、約300km離れた3つの町の警察署に報告された犯罪の発生率を調べ、月齢との関係を調べたそうです。その結果、満月の日の犯罪発生率はそれ以外の日の2倍以上となり、驚くほど高くなったそうです。とても興味深い内容になっています。
この論文を見ると一見、「確かに満月が人の犯罪心理に大きな影響を与えている」ように見えます。
しかし、生態的な科学に関係しているという仮説もあるのです。
身体が月の重力に反応している!?
論文を発表したインドのPatna Medical Collegeの研究者は「月の重力に起因する体内の潮位変化が、身体の物理的、生理学的、生化学的変化を引き起こすそう。
そのために犯罪を犯す衝動は増加するのかもしれない」という仮説を立てているのです。
本来、月が満月以外の形の時は、重力が少なく潮の引きも小さくなります。しかし、満月の場合は重力が大きくなり潮の引きも大きくなるのです。
これによって人間の感覚では感じ取ることができない重力の変化が身体に大きな影響を与えているのかもしれません。
満月が犯罪に関係しているのは照明効果のみ!?
面白い事例としてこの「照明効果」があります。
どういうことかというと、満月の明るさは逮捕されるリスクに影響しないが、活動がしやすい程度には照らしてくれるので、犯罪者にとって都合が良いということです。
さらに、明るい夜の方が外出するひちも多くなるかもしれませんよね。要するに狙われるかもしれないひちの数が増えるかもしれないということです。
どうやら、満月と犯罪との関係を調べるには、犯罪のしやすさしかないそうです。
もしそうだった場合色々な研究が無駄になってしまいますが、割としっくりくるところが腑に落ちません。笑
まだまだ研究は続きそう
いかがだったでしょうか。今回は満月と犯罪の関係について紹介させていただきました。
やはりSFやドラマの中の話に済んでしまうのでしょうか。これからの研究を楽しみに待ちたいと思います。
みなさん、満月の夜はくれぐれも気をつけてくださいね。