スタッフは全員55歳以上。メキシコのスタバがすごい
みなさん、老後はどんな暮らしをするかお考えですか?
おそらくほとんどの人が老後はのんびり暮らしたいと思っているはずです。歳をとってくると働くのも大変になりますからね。
しかし、なんらかの理由で働かなければいけない人もいると思います。そういったシニア世代の人々も少なくありません。
そんな中、そういう世代に嬉しいスターバックスがメキシコの首都、メキシコシティで新しくオープンしました。
シニア世代を配慮した労働条件
メキシコにあるこの店舗はスターバックスがメキシコ国立高齢者機構(NAPAM)と連携し、55歳以上のシニア世代に対し、所得の向上と働く機会を与えるためのプログラムとしてオープンしました。
現在は55歳以上の高齢者7人が雇われて、トレーニングを受けているそうです。
高齢者に対する配慮もしっかりしており、労働時間は最大6時間半、週休2日で医療保険もバッチリ。
まさに、高齢者が働くには最適の場所だと思われます。
年齢に関係なく働く場所を提供
長期に渡り商品販売の職に携わっていた66歳のスタバ店員は
トレーニングを担当してくれる若いスタッフはとても礼儀正しいんだ。新しい仕事にも満足している。
と、コメントしています。
メキシコでは総人口の10パーセントが55歳以上のシニア世代で、約1200万人いるそうです。
メキシコでは急速な高齢化が進んでおり、そのため老後にお金がない高齢者が数多くいるそうなんです。
このことからスターバックスでは2018年末までに約120人のシニア世代を雇用する予定だそうです。
そのほかにもマレーシアやアメリカでは、聴覚障害や難聴の人が働く店舗をオープンし、障害者と一般の人々の壁を無くす取り組みもされています。
なぜ、スターバックスなの?
ところでみなさん。なぜこのようにスタバが高齢者を雇うプログラムが注目を浴びたかわかりますか?
1番の理由として、その"離職率"にあります。
スタバは離職率が非常に低く、最近の数値では4.8%。なおかつ辞めた後もまた従業員が戻ってきやすい傾向にあるそうなんです。
最初に全員が約40時間におよぶ研修を受け、会社や上司から言われたことに従うだけではなく
「仕事を通して自分がどうなりたいのか」「スターバックスでどんな経験がしたいのか」を考えて仕事に臨む姿勢を染み込ませることによってこのような離職率を維持しているようですね。
高齢者のこれからに注目
いかがだったでしょうか。
今回はメキシコでオープンした普通とはちょっとちがうスターバックスを紹介しました。
これから大幅に増えていく高齢者の人口に対して、このようなプログラムを実施するのは非常に良いことだと思います。
日本でもこのように高齢者に働く機会を与え、若者と連携しながら景気を良くしていきたいですね。
以上クリコでした。